『人生案内』
読売新聞朝刊 『くらし』 の中の記事の一つです。

読者が日々の生活の中における悩み事について相談し、それに各界著名人が答えるという形式です。
専門的知識を要するものには弁護士やカウンセラーなどの専門家が回答することもあり、毎回、感動するくらいの的確な回答に、胸がスーッとします。

歴代の主な回答者の方々です。
海原純子 大日向雅美 大森一樹 落合恵子 里中満智子 重松清 立松和平 瀬戸内寂聴 出久根達郎 土肥幸代 久田恵 増田明美 眉村卓 野村総一郎 高橋秀実 最相葉月 樋口恵子 山田昌弘 今井通子 藤原てい 鷲田清一


私がこの記事を読み始めたのは、30代半ば頃だったと思います。
毎日さまざまなご相談者さんの、さまざまな悩みに触れ、
 人生って色々なんだ。
 悩みのない人なんていない。
 何があってもおかしくない。
 何があっても必ず解決策はある。 
そう思えるようになりました。

自分の周りしか目に入らない日常からは、とても予想のできないことがあり
家にいながらにして視野を広くもつことができた、貴重なコーナーでした。


大正3年(1914年)から始まり、今年で100年目を迎えたそうで、先日特集が
組まれていました。
(今日の朝刊にも、記念のシンポジウムの様子が載っています)

111.jpg

その中に、『相談と回答を書き写すことを日課としている』 という主婦の方が
紹介されていました。 
自分の手で書き留めることで、物の見方や考え方が広がると考え始められた
そうで、悩み事に直面しても自然に受け入れられ、自分なりに解決できるように
なったとのことです。

私はただ読むだけでしたが、まさに同じ心境です。
がんを告知されたとき全く狼狽えなかったのは、これを読み続けていたせいも
あると思います。


手術が終わって退院したばかりの頃の記事に、
医師である夫が看護師と不倫をしていることがわかったが、夫は開き直って
取りつく島もない。 幼い二人の子どもを抱え今後が不安。

という、20代の女性からの投稿がありました。

そのときの私には、あまりにもタイムリーでリアルな内容にものすごく腹が立ち
その医師を探し出して殴りたい衝動に駆られました。

子宮がん。手術。もうすぐ始まる化学療法。
そんなの、その女性からみたら屁でもないものに思えました。
がんだけが最高に不幸なことではない。
矛盾してるけど、そのバカな医師にも救われた私でした。



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ついでに、時代を映す過去のご相談内容の一例だそうです。
大正
「接吻され、汚れた私に結婚の資格はあるか」
「飯まずいとミカンばかり20個も食べる夫」

昭和
「復員してみれば妻子すでに親友と」
「つらい社宅住まい、いやな噂立てられる」
「縁談に迷う農家の娘。 上京でチャンス見つけるべきか」
「学生運動に夢中の兄、私の結婚に障害も?」

平成
「会社の上司がセクハラ・暴言。 同僚は黙認」
「30代息子が引きこもり、ネットで買い物依存症」


因みに、最初のご相談の回答です。
あなたが心から許して接吻されたのでない以上、決してあなたの身を汚したといへませんから、そんな事を重く考へる必要はありません。先方の男があなたの身を汚したといふのは、あなたを貰ひたいがための言ひ掛りに過ぎません。其故そんな事はあなたの許婚の方に話して詫びるだけの値もないと想ひます。併しあなたの気が咎めるなら、唯笑ひ話として打明けても善いでせう。唯さういふ事で煩悶し給ふあなたの清い少女心を有難く感じます。どうぞさういふ純潔な心を一生失なはぬやうに願ひます。

この時代から100年も続いてるって、すごいと思いませんか?
2014.11.12 Wed (12:08) l 17.日常のいろいろ l コメント (12) トラックバック (0) l top

コメント

No title
実家に帰っているときは結構その記事読んでいる気がします。 こちらではdear Abbyというのがあって、
きっと同じような感じです。 人生いろいろですよね。
最近読んでいませんが、またよんでみようかなと
思いました。  
2014.11.13 Thu (09:06) l えり. URL l 編集
えりさんへ
自分の身近な人たちだけに囲まれてると、自然と偏った見方、考え方しかできなくなってしまうと思うんです。
私にとって 「人生案内」 は、そうならないように導いてくれる教科書のようなもので、「上を見てもきりがない 下を見てもきりがない」 を教わりました。

今日はお休み!
木枯らし何号かわかりませんが、風は強いけどいいお天気です。
洗濯物たくさん洗ってサッパリしました\(^o^)/
2014.11.13 Thu (11:20) l サザン. URL l 編集
サザンさん、こんにちは(^o^)/
今日は気持ち良く晴れてとっても良いお天気ですね。
確かに、どうしたらいいか分からない悩みを抱えている方に比べたら治療が出来る病気なんて屁でもないですよね。
世の中にはきっと、もっともっと辛い想いをしてる方がたくさんいるはず…。
そう考えたら私は幸せ(*´∀`)♪

あっ、前回の「~素敵なお姉さん」は気を遣ってる訳じゃなくて本心ですよ‼
サザンさんが過呼吸になってるなんて全然気付きませんでした。
ゴメンなさい。

それから昨日病院に電話したら何とM先生の外来は休診でした。
でも受付の方が電子カルテを確認してくれて採血ありが判明しました。
先生が予約表にコメントを入れ忘れたらしいです。
私が元気過ぎだから血液検査がなかった訳じゃありませんでした(笑)
2014.11.13 Thu (13:42) l もも. URL l 編集
No title
サザンさん、こんにちは(^o^)。
私はその新聞は読んだことはないんだけど、とっても興味深いものですね。
自分の一生の経験範囲には限りがあるけど、いろいろな人の思い、悩みを見たり聞いたりするのも、人生には必要なことで、いざ自分が似たような経験をした時の貴重な参考や助けになると思うし、それ以外の悩みや思いの指針になってくれるものだものね。

最初のご相談の回答。ほんとうに素敵(*^。^*)。
読んでみたくなりました\(^o^)/。
2014.11.13 Thu (15:32) l Atsuko. URL l 編集
ももさんへ
治療とかお金で解決できる悩みと違って、心の悩みは辛いですよね。
こんなことが言えるのは、まだ治療が困難な状況になっていないからなんですけど、ももさんのおっしゃるように、できる治療があるっていうことは幸せで、とても恵まれてると思います。

過呼吸、ももさんが謝ることじゃないですよ~!
食事中に口を手で覆うってヘンだと思われてないかな~?と気になりながらも言えなかったのですが、気づかれてなかったのなら良かったです(^^)
この間お友達とのランチのときにもあって、いったい何なんだろ?です(・o・)
呼吸の仕方がわからなくなったのか? 笑

M先生らしいお茶目なミスですね^^;
でも、血液検査が要らないくらい元気そうに見えたのも、ちょっとあるかもね!
2014.11.13 Thu (18:03) l サザン. URL l 編集
Atsukoさんへ
回答を読む前に、一応ご相談者さんを自分に置きかえて考えてみたりします。 答えを出す難しさも解り、回答者の方々の豊かな人間性に思わず拍手したり^^;
過去のモノ全部ではありませんが、ネットでも読むことができるので、もしお時間があったら読んでみてください。
思わずクスッと笑ってしまうものもあって、癒されたりもします(^・^)
2014.11.13 Thu (18:54) l サザン. URL l 編集
こんばんは(^^)


読売新聞は読んだことがありませんが、私も中日新聞で同じように相談のコーナーをよく読んでました。

中日新聞は有名な方ではなく一般の
人が自分の経験などをこたえる・・・
というものでしたが・・・

悩みはいろいろでしたが、みんな
大変で自分だけが大変じゃないと
思ったりしました。

それにしても、100年ってすごいですね~
で、100年前の相談がなんとも初々しいですね(*^_^*)
優しいお返事で救われてきっと幸せになられたでしょうね (^-^)v

現代の悩みにはどんな解答をして
いるんだろう?と、ちょっと気に
なってしまいました~(^^)ノシ
2014.11.13 Thu (20:37) l チエミ. URL l 編集
チエミさんへ
チエミさんは中日新聞でご覧になってるんですね。
一般の人が自分の経験などからアドバイスするっていうのは、ご相談者さんにとっては身近な感じなんでしょうね。

100年前のご相談。 憧れの大正ロマンと現在が繋がってるのが嬉しいです(#^.^#)
回答の一番最後のところ、すでに純潔が無くなりつつあったのかなあ?・・・と
とれて驚きました^^;
2014.11.14 Fri (00:15) l サザン. URL l 編集
No title
サザンさん、こんばんは(^^)
私もその記事読んでいます。
皆さんの色々な事情に、思わず「頑張って!」と
エールを送りたくなります。
それと、最近の相談に多いのは、高齢者の恋の悩みですよね。
回答者が「これは、現代の高齢化社会が織りなすの一つの形ですね」みたいなことを言ってらしたのを思いだしました。
恋の相談を寄せる方の年齢も、上は90代の女性までいらして、なんだか物語を読んでいるようでした。60代の女性に淡い恋心を寄せる70代の男性とか、驚くことばかりですが、人生は奥が深いんだと納得!
わが身は卵巣を失くしてから、ま~ったくもって男性が苦手です。
私だけでしょうか(--)
2014.11.14 Fri (20:25) l るるこ. URL l 編集
No title
私も病気で落ち込んでた時

以前の仕事の後輩乳癌サバイバーが横浜から地元に帰って来てるとわかり
すぐ会いに。乳癌10年目で再発。
でも 彼女にとって癌は何てことない問題でした。

一回り下のご主人が子ども誕生とともに豹変。
DVはかなりひどく彼女は命からがら産まれて間もない子どもと
修道院に逃げました。
その後県のシェルターで数年名前も変えて子どもと生活してます。

病気よりも 命の危険、
自分に何かあった時の子どもの行く末
正直 再発で落ち込む暇はなかったと。

私も自分の病気より父と母の病気の方が
どん底に感じたかもしれません。
2014.11.14 Fri (21:40) l エール. URL l 編集
るるこさんへ
るるこさんも読んでるんですね!
そうそう、ご高齢者の方々の恋の悩み多いですね!
えっ?その歳まで・・・ なーんてご相談にドキドキしたり(#^.^#)

そして私もるるこさんと同じ!同じ! 
でも、卵巣がない上にそれじゃあ干からびちゃいそうなので、心の中ではいつも誰かに恋をしてます♥
ミスチルの桜井さんへの想いは長いです(^^)

まだまだこの先何があるかわかりません。
これからも読み続けて、何があってもくじけない心の強さを養っていけたらなあ。と思います。
2014.11.15 Sat (10:23) l サザン. URL l 編集
エールさんへ
エールさんの後輩の方、そんな壮絶な体験をされたんですね・・・
守るもののためとはいえ、なんという行動力でしょう。
その方の「癌はなんてことない」という気持ち、よくわかります。
私自身も手術後にそう思ったほどの出来事があったので。
でも今は無事に生活ができてるようで、エールさんも安心ですね。
再発の治療も順調に終わって、幸せな未来があると信じたいです。

エールさんもいつものパワーで乗り越えてほしいです。
でもくれぐれも、無理は禁物ですよ!
2014.11.15 Sat (11:00) l サザン. URL l 編集

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