2011/8/31

腎臓で作られた尿を膀胱に導く尿管ですが、長さは約30cm、太さは約0.5cmの細い管です。

私の病院では広汎全摘手術の際、尿管を傷つけないように、術前に尿管内にステント(プラスチックの管)を留置します。

尿道から膀胱鏡を入れ、ガイドワイヤーに沿わせて腎臓まで挿入。
腎臓に到着したら先端をクルっと丸めて固定。
反対の膀胱の先端もクルっと丸めて固定。

通常、術前の外来で麻酔なしで行われるそうですが、私は 運よく? 術前の全身麻酔が効いて、意識がなくなってからの処置となりました。
なので留置のときの苦痛は経験していません。

私は手術のあとに化学療法が追加になったので、抗がん剤から腎臓・膀胱を守るために、治療が終わるまでの半年間そのままずっと留置されていました。
(抗がん剤が尿と一緒にスムーズに排泄されるように、らしい)

化学療法が終わって1ヶ月。
ついに! やっと! ステントが抜ける日がきたのです
でもネットで検索すればするほど怖いことばかりが目に入ってきてしまって・・・
3日続けて、見たこともないはずの処置室での夢をみました
夢で逢いたい人は出てこないのに、こういうのは簡単に出てきちゃうんですね~


処置は泌尿器科の診察室のすぐ隣の処置室で行われました。
婦人科と同じ診察台に座らされビックリ!
電動で上がりながら足が開脚するのも全く同じ!
男性がこれに座ったところを想像すると・・・   

片足ずつ、つま先から腿までの袋状のものを履かされ・・・
更にその上からノリの効いたパリっパリの布を被され・・・
更におまたにも同じ布を被され・・・
患者一人にこれだけの洗濯物。  病院ってすごいですね~

そんなどうでもいいことを考えながらも心臓はバクバク!
呼吸も過呼吸気味。

膀胱鏡・・・   は痛くない!
「はい、片方ぬけましたよ~」    ん?痛くない!
なんだ、こんなもんか~ と油断していたら・・・
もう片方を抜くときはビビビっと痛みが走り、ビックリしました

この時はわかりませんでしたが、痛かったのはたぶん狭窄がある左側の尿管だったと思います。

とにかく抜けた!
これで全部終わって、これからは本当に本当に回復していくだけ。
おしっこの訓練?も、ちょっと始めてみよう!
そしたらもうすぐ出るようになる


この解放感がたった10日しか続かないことは、この時は全く予想もしていませんでした・・・


2011.08.31 Wed (00:00) l 7. 尿管狭窄 l コメント (2) トラックバック (0) l top
2011/9/8

8月31日に尿管ステントが取れてからの記録です。

9月1日  
ステントを取った後は血尿や熱が出ると言われていた通り、夜になって熱が出て膀胱も痛かったのでロキソニンを飲んだ。
血尿はなく、きれいな澄んだおしっこ。
顔のシミが薄くなった。 貧血は治まってきてるし、抗がん剤の副作用で色素沈着が出るというのは聞いたけど、反対だ。
何でかわからないけど、よかった~!
いつの間にか、ソファーでゴロゴロする時間が少なくなってる。

9月4日  
足の痺れが少し軽くなった。 
指を掴むと痛いくらいだけど、何もしなければ忘れていられるくらい。
眉毛だいぶ生えてきた。
まつ毛は本数も長さも目立つ。 伸びが早い!
下の毛も出遅れてたけどやっと生えてきた。
       
おしっこは、軽く力を入れると150~200くらい出る!
前は力を入れても全く出なかったのに。
       
9月6日  
ステントを取ってから3日間服用してたフロモックス(抗生剤)が終わった辺りから、お腹の張った感じもなくなった。
あれだけ長いこと続いていた発熱も全くない!
やっぱり熱はステントが入っていたせいだったようだ。
なので4ケ月ぶりに今日からまたウブレチド(膀胱の収縮を助ける薬)を飲み始めることにした。
今日は1回だけ、座ってすぐに100ほど出た。
でも夕方から飲水量のわりに尿量が少なくなった。
 
9月7日  
起床後2回目からの尿に濁りが・・・ 
導尿の最後は白い尿が出る。  抗がん剤の強い臭いで臭い! 
貧血のときと同じダルさがあり、お風呂にも入れなかったほど。
夕方から発熱。  20時には38.5°に。
次男が風邪をひいているので移ったのかもしれない。
尿量は昨日より更に少なくなった。

9月8日  
朝一のおしっこは大抵500~600くらい溜まっているのに、今朝は130! 
その後の2回目の昼は、たった50!
熱もロキソニンが切れると38°台。
ムカムカして嘔吐もした。
さすがに様子をみる段階ではないと思い 泌尿器科に電話する。
「すぐに来るように!」 と言われた。

       
血液検査結果 ( )は基準値       
   白血球 16.8(4.0~8.0)  
   赤血球 2.57(3.8~4.8)
   ヘモグロビン 8.5(11.5~15.5)  
   血小板 17.9(14.0~40.0)
   クレアチニン 1.43(0.5~0.8) 
   CRP 17.04(0.3以下)
       
腎臓のエコーの結果では、腎臓が尿で水浸し状態になっていました。

「左の尿管に狭窄部分があり、そのせいで尿が流れなくなっているので再びステントを留置します。」

10日前にやっと取れたのに?  ウソでしょ?  絶対嫌!!!       

「もうステントは入れたくありません! おしっこが出ないのは息子の風邪が移って熱が出たせいなので、熱が下がればまた出るようになると思います!」
       
後から思い出すと、医師の診断を否定した恐ろしい発言。
私の逼迫した精神状態を察したのか?聞き入れてくださいました。
とりあえず抗生剤の点滴をし、内服薬をもらい、また明日も点滴に来るように言われ、家に帰ってきました。

家に帰ってから2回ほど吐きました。
今日1日の尿量はなんと370ml !
普段の5分の1しか出ませんでした。


2011.09.08 Thu (00:00) l 7. 尿管狭窄 l コメント (4) トラックバック (0) l top
2011/9/9

昨日1日の総尿量はたったの370ml (通常の1回分)
今朝5時 100ml  9時 100ml

昨日の点滴・抗生剤・ロキソニンで一時的に下がった熱は、今朝また39度。   
当然、最悪な体調。

昨日からほとんど何も口にしてないので、胃液だけ嘔吐。 
でも点滴しに病院に行かなくちゃ・・・ と、ノタノタ身支度。
点滴だけで帰って来れると思ってた無知な私。



病院に着き、採血・採尿を終えて泌尿器科へ。

本日の血液検査の結果 ( )は基準値
   白血球 12.1(4.8~8.0)  
   赤血球 2.64(3.8~4.8)
   ヘモグロビン 8.6(11.5~15.5)  
   血小板 16.7(14.0~40.0)
   クレアチニン 1.70(0.5~0.8)  
   CRP 32.33(0.3以下)

点滴の外来予約だったので、受付からそのまま処置室のベッドへ。
この時も熱が39度くらいあったので、すぐに横になれてホッとしました。

大学病院なので昨日とは違う先生。
でももちろん、ちゃんと申し送りがされていて迅速な診察。
それにしても、昨日も今日も若くてイケメン・・・
手術前の、あの楽しいA先生は何曜日だったけ・・・

そんなどうでもいいことを考えてたら、腎臓にエコーを当てていた若い医師の衝撃的な宣告。

サザンさん、今日ステント入れますね~

えっ!だって10日前にやっと取れたばっかりなんですよ?
せっかく・・・やっと取れたんです! 
今日の点滴で熱が下がるかもしれないじゃないですか!


サザンさん、熱がどーのこーのじゃないんです!
風邪でここまでCRPは上がらないし、腎臓が尿で腫れあがってます。
昨日は仕方なく家にお帰ししたかもしれないけど、本当は昨日の時点でステントを入れて入院もしなければいけない状況だったんです。 
今日入れなければ腎臓が機能しなくなるところまできてるんですよ!


ショックでしばらく言葉が出ませんでした。 
そんな切羽詰まった状況だったなんて。
たとえ熱が下がってもおしっこは出ないの? 腎臓が機能しない? 
よくわからないけど先生の表情から深刻そう・・・

わかりました と言ったとき、本当に泣きそうになりました

そして抗生剤の点滴をしながら、ステントを入れてくださる先生の外来とのタイミングを待ちました。

このとき、腕に産毛が生えているのを発見。 色のない細い毛。

点滴中、更に熱が上がってきたらしく、ゾクゾクからガタガタ震えるほどに。
看護師さんが体温計を見て驚いた顔をしたので、40度を超えていたんだと思います。  
聞きもしませんでしたが。

ステントを抜いた時と同じ処置室で入れるのかと思っていたら、レントゲンテレビ室とかいう、小さい手術室のような部屋に連れて行かれました。
今度は内診台と違い、ベッドが置いてあります。
ベッドといっても足を乗せて固定する器具やら、分娩台の握り棒みたいな器具も付いていて、痛みに耐える準備万端

わたしが手を握っていますから大丈夫ですよ~! 

と言う看護師さんの言葉に そんなに痛いの~? と緊張はマックスに!
まだ上がり切っていない熱の寒気もあって、ずっと震えていました。

じゃあお願いしま~す 

と現れたのは、何とあの楽しいA先生!

大丈夫ですよサザンさん。 すぐ終わりますからね~  ぼく上手だから!

この軽い一言で本当に緊張が解けて救われました。

膀胱鏡はやはり痛くなく、ステントが狭窄してる場所に差しかかったと思われる所で痛みがありましたが、あっという間に終わりました。
留置直後の膀胱に何かが入ってるような違和感は、家に着いた頃にはもうなくなっていました。



尿量は少しずつ増え、今日は1200mlも。
「たぶん出るでしょう」 と言われた血尿はなく、だんだん濁りのない尿に。
おしっこが流れるようになったら吐き気も治まりました。
尿毒症の一歩手前で助かりました。

明日は休日なので、救急外来に点滴の予約が入りました。


2011.09.09 Fri (00:00) l 7. 尿管狭窄 l コメント (0) トラックバック (0) l top
2011/9/12

ステント再留置の翌日10日は土曜日だったため、救急外来で抗生剤の点滴を受けました。
大学病院の救急外来に来たのは初めてでしたが、私が勝手に想像していた救急というイメージとは違い、平日来れない患者さんが来てるという静かな雰囲気でした。
でもちゃんと血液検査も行われ、結果も1時間も待たずに出るところは大学病院ならではです。


血液検査結果( )は基準値
    白血球 7.7(4.0~8.0)  
    赤血球 2.71(3.8~4.8)
    ヘモグロビン 8.6(11.5~15.5)  
    血小板 15.2(14.0~40.0)
    クレアチニン 1.29(0.5~0.8)  
    CRP 29.76(0.3以下)

炎症反応で高い数値が出ていた白血球は基準値内に。
CRPがまだ異常な数値でしたが、明日には一気に下がっているとのことで、点滴に通うのは今日で終わりになりました。
このまま抗生剤の内服薬をのみ続け、月曜日に血液検査と診察のための外来予約が入り、病院を出ました。

昨日までの具合の悪さがウソのように今日は穏やかです。
尿が出ることの大切さ、ステントの威力を痛感しました。
昼間、平熱に下がっていた熱が夕方から夜にかけて38.6°まで上がりましたが、これを最後に高熱は治まりました。
今日1日の尿量は1550ml   もう普段の尿量でした。



9月12日(月)
経過を診るための血液検査で泌尿器科に。

血液検査結果( )は基準値
    白血球 5.9(4.0~8.0)  
    赤血球 2.74(3.8~4.8)
    ヘモグロビン 8.7(11.5~15.5)  
    血小板 15.4(14.0~40.0)
    クレアチニン 1.02(0.5~0.8)  
    CRP 10.37(0.3以下)

今日もまた違う医師でした。
しかも今日も若いイケメン。  泌尿器科って若い先生が多いの?
私が診察室に入ってから初めてPCで経緯を見始めた様子。
ふんふんふん・・・と、この5日間の流れを確認しています。
こんな飛び込みの患者は、自分の予約患者でいっぱいの先生にしてみたら迷惑なんだろうなぁ、と横顔を見ていたら・・・
CT画面を見ながら発した第一声が!


転移とか再発とか言われてる?

・・・・・・
・・・・・・
え?  言われてませんけど・・・
言われてないだけかもしれませんけど・・・
   → 平静を装う!
転移とか再発とか・・・ してるんですか?

この膀胱の周りに映ってる影ね、これ転移してるんじゃないかな。
普通こんな風には映らないから。



衝撃過ぎて思考回路が途絶え、何も言葉が出ませんでした。
その後の会話もよく覚えてません。
7日間の抗生剤が終わった日に、もう一度血液検査に来るように書かれた外来予約表を渡され、診察室を出ました。
偶然にもA先生の外来に予約が入りました。



会計を待つ間の記憶も全くないのですが、駐車場の車の中で考えたことは覚えてます。
車のシートに座った瞬間、緊張が解けてグニャ~となりました。

転移? 再発?
そんなわけないじゃん!
だいたいあれ、いつのCT? 
えーと・・・  8月5日だ!
だって何か異常があれば病院から電話があるし。
違う違う! その後、M先生の診察があって直接結果聞いたんじゃん!
転移も再発もないって言われたじゃん!
そうだ! そうだったじゃん  

じゃあ、あの先生、なにを言ってるの? 
主治医からも言われてないことを簡単にあっさり言った!  
だいたいあの言い方酷くない?
もっと言い方ってもんがあるでしょう・・・
私の顔も見ずにロボットみたいに言った~

待てよ!
膀胱の周りって・・・ 婦人科のM先生より専門分野?
M先生が見落としてるってこともある?
そぉ~んなぁ~

今度の外来でA先生に確認して本当のことを教えてもらおう!
そう結論を出して、やっとエンジンをかけて家に帰りました。 



2011.09.12 Mon (00:00) l 7. 尿管狭窄 l コメント (0) トラックバック (0) l top
2011/9/15

先日の思わぬ転移・再発疑惑から3日。
尿管ステントを再留置して1週間目の診察でへ。

採血・採尿を済ませてから泌尿器科の待合室に行き、A先生の診察室の前に座り、待つこと2時間。 
泌尿器科も婦人科並みの待ち時間です。
東野圭吾の単行本を持って行きましたが全く頭に入らず、携帯に入っているゲームソフトの “ZOO KEEPER” を黙々とやってました。
考え事をしたくないときの秘密兵器です


本日の検査結果 ( )は基準値
    白血球 5.9(4.0~8.0)  
    赤血球 2.69(3.8~4.8)
    ヘモグロビン 10.9(11.5~15.5)  
    血小板 20.6(14.0~40.0)
    クレアチニン 0.91(0.5~0.8)  
    CRP 2.81(0.3以下)

A先生は手術前に診察して下さった時と変わらぬ笑顔。
この診察室でお会いするのは8ヶ月ぶりになります。
ステント留置の時は心の準備がないままの、初めて意識がある中での処置だったためにパニックになっていたのと、熱で朦朧としていたのとでろくにお礼も言えなかったことをお詫びしました。


サザンさん、すごく辛そうだったもんね~。
それより、あの状態で待たせちゃってすみませんでしたね。


と~んでもないです!
A先生で本当によかったです。
血尿も出なかったですし、想像するより痛くなかったです。
でも、何であんな事態になっちゃったんでしょうか?


あのね、狭窄部分がある場合、ステント抜いてしばらくはいいんだけど、1週間から10日くらいでまた流れなくなる人ってけっこういるんだよね~。


そんなことが起こる可能性は聞いてなかったので、正直ショックでした。
           
腎臓のエコー検査もしましたが、まだ腎臓に少し尿が滞っている状態だったので、このままステントを留置して様子をみることになりました。
そして、狭窄部分が広がったら今度こそ抜去できるそうです。
ステントが入っていない方の尿管はきれいに流れていたようです。

血液検査の結果はCRPもガクンと下がっていて問題ないとのこと。
ずっと一桁だったヘモグロビンも上がっていました。
どうりで最近は階段がラクに昇れると思いました!

そして本当は真っ先に聞きたかった核心部分・・・
月曜日に言われた転移・再発のことを、A先生の表情を観察しながら聞いてみました。


そんなこと言われたの?
サザンさんは化学療法の影響だと思うけど膀胱炎があるから、そのせいで膀胱の周りが腫れて映ってるんだと思います。
ちょっと気になる影ではあるけど、転移とか再発ではないですよ。
M先生からも何も言われてないんでしょ?  
だったら大丈夫でしょう。



う~ん・・・スッキリしない微妙な回答
じっくりお顔を観察しましたが、表情からは読めませんでした。
主治医であるM先生の立場を考えて “余計なことは言わない” という雰囲気も感じ取れました。

でも、何かあればすぐに治療を始めるのでしょうから、やっぱりM先生の診断を信じ、気にしないことにしました。 



次回は10月27日に予約が入りました。
それまでステント入れっぱなし?  その日に抜くのかな?
ちょっと安心できたので、今度はそれを聞き忘れて帰ってきてしまいました。



2011.09.15 Thu (00:00) l 7. 尿管狭窄 l コメント (0) トラックバック (0) l top